CURRENT SITUATION
お伺いした現状は、次の通りです。
GOAL
「土間工事」「内装リフォーム」のようなセットメニューを選ぶと、必要な材料・工程が一度に展開されます。 ハンバーガーのセットのように、選んでから中身を差し替える使い方です。抜け漏れは構造的に減ります。
過去の Excel を取り込むと、品目ごとに単価の履歴ができます。 いちばん新しい日付の単価が「現在単価」になり、見積を作るときは自動でそれが入ります。
いまの Excel と同じく左に販売価格・右に原価(ネット)を並べ、入力のたびに粗利と粗利率を再計算します。 電気工事など協力業者の見積待ちの行は「金額空欄」のまま起票でき、届いたら金額を入れて見積書 PDF を添付します。
| いま(Excel) | 導入後 |
|---|---|
| 似た工事のファイルを探して開く | セットメニューを選ぶ |
| 行をコピーして貼る。足りない行は思い出して足す | 展開された行を見て、要らない行を消す・仕様を差し替える |
| 単価はコピー元の日付のまま | 常に最新の単価が入る。履歴も残る |
| 粗利は別途計算、または感覚 | フッターに常時表示。目標粗利率を下回ると赤くなる |
| 業者見積は別ファイルで管理 | 該当行に PDF を添付。誰がいつ出した見積かが行と一緒に残る |
APPROACH
ご要望には、AI による概算見積・図面からのパース生成・案件ごとの共有ページ・工程表の自動通知など、 将来の構想が含まれています。これらはすべて「正しいメニュー・単価・見積データ」があって初めて動きます。 AI に「この部屋の解体と電気工事」と話しかけて概算が出るのは、AI が参照できる単価表とセットメニューがあるからです。
PROTOTYPE
説明より、触っていただくのが早いと考え、動くプロトタイプを用意しました。 見積の作成・セット展開・Excel 取込・帳票の印刷まで、一通り操作できます。
プロトタイプを開く ログイン: demo / demo スマホ・タブレットでも開けます※ 品目・単価・業者・セットメニューは、お預かりした Excel(見積書・請求書.xlsx)の価格表と過去見積から抽出した実データです。顧客名はサンプルに置き換えています。入力したデータはお使いのブラウザの中にだけ保存され、外部には送られません。画面上部の「デモをリセット」でいつでも初期状態に戻せます。このURLは社外に共有しないでください(本番では Google ログインで保護します)。
NEW WORKFLOW
IMPORT & LATEST PRICE
過去の Excel 見積を、そのままアップロードしていただきます。システムは次の順で処理します。
| 処理 | 内容 |
|---|---|
| ① 表の検出 | 「名称/数量/単位/単価/金額」のヘッダ行を探し、「単価・金額」が左右に2組あれば左=販売・右=原価と解釈します。小計・合計・消費税の行は除外します。 |
| ② 見積日の推定 | シート内の「見積日」→ファイル名の日付→ファイル更新日の順で推定。確認画面で直せます。この日付が単価の「適用日」になります。 |
| ③ 品目の照合 | 名称・仕様・単位を正規化(全角半角・空白の揺れを吸収)して既存品目と突き合わせ、完全一致/仕様違い候補/新規に分類します。 |
| ④ 確認 | 行ごとに「反映する/スキップ」と照合先を人が確認します。勝手に統合しません。 |
| ⑤ 反映 | 新規品目を作り、単価を履歴に追加します。 |
古い Excel を後から取り込んでも、現在単価が古い値に戻ることはありません。 一方で履歴は消さないので、「いつから上がったか」が後から追えます。
Excel の様式は会社ごとに違います。まず御社の実物 3〜5 件で解析精度を測り、足りなければ「列の位置を人が指定する方式」を追加します。 精度が出るまでは当社が取込作業を代行しますので、御社側の作業は発生しません。
SET MENU
「この工事なら必ず出る項目」を、品目と既定数量の組み合わせとして登録します。 お預かりした Excel には、セットの元になるものが既に3つの形で入っていました。プロトタイプはそこから起こしてあります。
| 元になったもの | セットの例 |
|---|---|
| 価格表のブロック 各工種シートの「●赤色の数量を変更すると簡単見積ができます」 | 仮設工事 基本工事/養生費・清掃費/廃材・残材処分費/基礎工事 基本項目/左官工事 基本項目/電灯配線設備工事 基本項目/浄化槽工事/太陽光発電システム工事/ウッドデッキ工事/ハウスクリーニング など |
| 過去見積の大項目 内訳明細書の ■見出し | 土間コンクリート工事(B案)/デイサービス改修工事/屋根葺き替え工事 陶器→平板瓦/屋根改修・補強工事 A案・B案/床上げ工事/解体工事/土台伏せ工事 など。当時の見積単価と NET が入った状態で展開されます |
| 概算用内訳 34坪 新築の実例 | 新築工事 概算セット。A 建築本体〜E 諸経費の工種一式を大項目に分けて展開(NET×1.28)。坪数に合わせて金額を調整する使い方 |
セットの初期セットは、御社の過去見積から「同じ工種で繰り返し出てくる組み合わせ」を当社が抽出して提案します。 取込機能にも「セット候補の提案」を入れます(自動作成はしません)。
SALE vs. COST
いまの Excel の形(左=販売、右=ネット)をそのまま画面にします。使い慣れた並びを変えません。
添付は行に紐づくので、「この原価の根拠はどの業者のいつの見積か」が後から辿れます。Phase 2 の業者一元管理は、この添付を業者ごとに束ねる形で拡張します。
ROADMAP
HOW WE BUILD
クラウド・Web ベースで、PC・タブレット・スマホのどれからでも同じ画面を開けます。サーバーの購入やソフトのインストールは不要です。
| 層 | 採用 | 理由 |
|---|---|---|
| 画面 | Next.js(Web アプリ) | プロトタイプと同じ技術。編集画面と帳票を分けて作れるので、印刷で崩れない |
| 処理 | Cloudflare Workers | 世界的な CDN 事業者の実行基盤。サーバー管理が不要で、月額が安い |
| データ | Cloudflare D1(データベース) | 品目・単価履歴・見積・明細の関係を正しく持てる。将来の外販(複数社利用)にも耐える |
| ファイル | Cloudflare R2(ストレージ) | 取込元 Excel と業者見積 PDF の保管 |
| ログイン | Google アカウント(Cloudflare Access) | ID・パスワードの管理が不要。許可したメールアドレスだけが入れる |
| 項目 | 月額(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| Cloudflare Workers(有料プラン) | 約 750 円 | 5 米ドル。為替で変動 |
| D1 / R2 / Pages / Access | 0 円 | この規模では無料枠内。Access は 50 ユーザーまで無料 |
| 合計 | 1,000 円未満 | ご要望の「月額 5,000 円程度」を大きく下回ります |
※ ドメイン(例: estimate.御社ドメイン)を使う場合も追加費用はかかりません。データは毎日自動でバックアップし、90 日保持します。
| 工程 | 期間 | 内容 |
|---|---|---|
| 要件確認 | 1〜2週間 | 既存 Excel の拝見、端数処理・帳票様式・見積番号の確定、セットの初期案 |
| 取込パーサの試作 | 要件確認と並行 | 御社の実物 Excel で解析精度を実測。方式を確定 |
| Phase 1 開発 | 1.5〜2.5ヶ月 | プロトタイプを本番構成(DB・ログイン・添付保存)に載せ替え。帳票を既存様式に合わせる |
| マスタ整備の伴走 | 開発と並行 | 過去 Excel の取込を当社が代行し、セットメニューを一緒に作る |
| 試験運用 → 本稼働 | 2〜4週間 | 実案件を並行で作り、Excel と突き合わせてから切り替え |
着手時期のご希望を伺えていないため、月数のみの記載としています。ご希望の時期に合わせて具体的な日程をお出しします。
INVESTMENT
金額は、既存 Excel の様式の数・帳票の再現度・セットメニューの初期件数・過去見積の取込件数によって変わります。 これらを伺う前に数字だけをお出しすると、後で上下して御社にご迷惑をおかけします。 正式なお見積りは、次章のヒアリングをさせていただいた後に個別にご提出します。
ここでは、何にお金がかかるのかという構造だけ先にお示しします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Phase 1 初期開発費 | Excel 取込/メニュー・単価履歴/セットメニュー/左右対比の見積編集と粗利/委託行と添付/帳票 PDF/ログイン(Google)/本番環境の構築 |
| マスタ整備の伴走 | 過去 Excel の取込代行、セットメニューの初期作成、帳票様式の合わせ込み |
| 月額運用費 | 稼働後の保守・小さな改修への対応・バックアップの監視 |
| サーバー費用 | 月額 1,000 円未満。毎月の固定費が積み上がらない構成です(第10章) |
| Phase 2 / Phase 3 | Phase 1 の稼働後に、溜まったデータと使い勝手を見て個別にお見積りします |
| 要素 | 費用への効き方 |
|---|---|
| 既存 Excel の様式の種類 | 様式が1種類なら取込は単純。担当者や年代で様式が違う場合は、その数だけ解析の調整が要ります |
| 帳票の再現度 | いまの見積書の見た目をどこまで忠実に再現するか。表紙+内訳の標準形なら標準工数、特殊な様式は追加 |
| セットメニューの初期件数 | 当社で作る初期セットの数。まず 5〜10 セットから始めて、運用しながら増やすのが現実的です |
| 過去見積の取込件数 | 当社が代行する取込の量。直近 1〜2 年分に絞れば、その分下がります |
| 利用人数 | Google ログインは 50 名まで追加費用なし。役割(管理者・スタッフ・閲覧のみ)の区別が要るかで設計が少し変わります |
IT導入補助金や、社内でシステムを使いこなす教育と組み合わせる場合の人材開発支援助成金など、活用できる制度がある可能性があります。 ご希望があれば、適用可能性の調査からお手伝いします。(現時点では適用可否を確認できておりません)
NEXT
この提案書からリンクしているプロトタイプを、実際に見積を作る方に触っていただきたいです。 「ここが Excel と違って使いにくい」というご意見が、いちばん設計の精度を上げます。
新しいものと古いものを合わせて 3〜5 件。これで取込の解析精度と、帳票の様式が確定します。 頂いたファイルは取込の試作にのみ使い、外部には出しません。
| 項目 | なぜ必要か |
|---|---|
| 端数処理(切り捨て/四捨五入)と消費税の表記(外税/内税) | 行金額と税の計算規則を Excel と一致させるため。1 円のズレも出さないため |
| 見積番号の付け方、改訂版の扱い | 自動採番の規則と、改訂時の番号の残し方を決めるため |
| 「一式」行に数量を入れるか | 一式 × 数量の計算を許すかで画面の作りが変わるため |
| 施工費(人件費)の持ち方 | 「単価 × 人工」で持つか、工種ごとの一式で持つかで、マスタの形が変わるため |
| 委託行に、原価確定前から販売価格だけ入れる運用があるか | 「未定」の扱いと帳票の表記(別途/概算)を決めるため |
| 見積を作る方の人数と役割 | ログインの許可リストと、権限(編集・閲覧)の要否のため |
| 過去 Excel の保管場所と件数 | 取込代行の量を見積もるため |
| Phase 2 で最初に欲しい機能はどれか | 下地の設計で先に配慮しておく点を決めるため(音声概算/案件ページ/請求連動) |